東京都心・臨海地域
丸の内・大手町

丸の内は、皇居と東京の玄関口である東京駅の間に位置する地区で、江戸時代(1603〜1869)に江戸城の外堀の内側にあったことが地名の由来です。今日では、近隣の大手町地区と共に、銀行・商社・マスメディアなどの本部・本社、さらにその関連団体が立地し、日本経済の中枢部を形成しています。
この地区は過去10年余りの再開発プロジェクトの中で、商業、文化施設を増やすことにより、ビジネスに特化した街から、休日にもショップやレストランに多くの人があふれる一層活気ある街に生まれ変わりました。

また、2012年には、大手町地区に国際金融人材育成の場である東京金融ビレッジを備えた大手町フィナンシャルシティ、丸の内地区に国際カンファレンスセンターや国際ビジネス・観光情報センターを設けたJPタワーが竣工しました。JPタワーには、東京に進出する企業のワンストップビジネス相談窓口「ビジネスコンシェルジュ東京」も設置されています。さらに2015年には戦後復興期に建設された鉄鋼ビルディングがサービスアパートメントを備えたオフィスビルへと建て替えられました。今後も数々の大型プロジェクトが計画されています。
日本橋・京橋

江戸時代から商人の街として栄え、伝統的な老舗と最先端のビルが共存する金融・ビジネス街です。中央銀行である日本銀行と東京証券取引所が置かれている日本橋は、ロンドンのシティ、ニューヨークのウォール街などと並ぶ世界屈指の金融街でもあります。

また、創薬関連企業が集積するこの地区では、創薬イノベーション拠点の形成に向けた取組が進められています。
銀座にも隣接するビジネス街の京橋には、2014年にバイリンガル対応可能な子育て支援施設や、外国人患者受入れ対応可能な医療施設を併設した東京スクエアガーデンが竣工しました。
銀座

銀座という名称は、江戸時代に銀貨鋳造を司った機関が置かれたことに由来します。老舗デパートや高級ブティックなどが建ち並び、東京の洗練を体現する地区です。外国人観光客も数多く訪れ、世界でも有数のショッピング街としてその名を知られています。
新橋・虎ノ門

日本の鉄道発祥の地である新橋は、丸の内や銀座と隣接し、商業・業務地区として発展してきました。霞ヶ関官庁街のお膝元である虎ノ門とともに、東京を代表するオフィス街になっています。

虎ノ門地区では、環状3号線の整備と一体で進められた高層複合ビルプロジェクトに続き、日比谷線の新駅整備とあわせた国際的ビジネス拠点の整備が進められています。また、海外からビジネスパーソンを呼び込むための職住近接空間の整備が計画されています。
六本木

六本木ヒルズと東京ミッドタウン
六本木は、日々めまぐるしく変化し続ける、東京の最先端の文化に触れられる地区であるとともに、界隈に数多くの外国公館が集まる国際色豊かな街です。近年、六本木ヒルズや東京ミッドタウンなど、店舗やホテル、美術館等を備えた新たな巨大複合施設が次々と建設され、ショッピングスポット、アートスポットとして人気を集めています。2013年には居住機能と商業・業務機能等が融合した仙石山森タワーが竣工しました。
豊洲・有明・お台場

臨海副都心と呼ばれるこの地域にはモダンなオフィスビルや意匠を凝らした商業施設、高層住宅や学校などが立ち並び、職・住・学・遊の様々な機能が集積しています。

日本最大の国際展示場「東京ビッグサイト」もここに立地し、MICE*1や国際観光の一大拠点を目指したまちづくりが進められています。幹線道路や鉄道により、都心からのアクセスも良く、羽田からも近いため陸海空の交通ネットワークの結節点という恵まれた立地環境を誇っています。
*1MICE: Meetings, Incentives, Conferences, and Exhibitions