CASE 22 日本で成長し、世界へ。オープンイノベーションが強みの台湾企業のビジネスマッチングをサポート
NextDrive株式会社はIoT技術を使って、エネルギーマネージメントのソリューションを提供する企業。
電気やガスといったエネルギーの利用状況をユーザーと共有できるプラットフォームを持つ。今後は水道への適用も検討中。スマートメーター、センサなどから情報を収集し、アプリなどでユーザーが活用するための、プラットフォームの中核となるハードウエアCUBEを含め自社だけではなくパートナー企業と協業して一括したソリューションを提供できるのが強み。
従来では毎月の明細などで管理することが一般的であったエネルギーの使用量を、独自のプラットフォームを使い、いつでも管理ができ、自社だけでは提供できないサービス、ソリューションを情報に変えることができるサービスを持つ。
ビジネスコンシェルジュ東京(BDCT)によるサポート
- マーケット情報の提供
- 協業企業の紹介
- 各種イベントへの参加
東京を拠点に選んだ理由
私たちの扱うデータは主には電気やガスといったエネルギーですが、その他にも私たちの身の回りには、集約することで生活を便利にしてくれるデータがたくさんあります。例えば、血圧などは、自分や家族の体調を管理するにはとても重要な情報ですよね。ただ、自分たちだけの力では、生活に存在するあらゆるデータを集めてソリューションを提供することはできません。
そんな様々なデータを一括で管理できるプラットフォームをつくるには、生活に関わるデータを扱うパートナー企業と、協力体制をつくることが何より大切です。いわゆるオープンイノベーションです。
オープンイノベーション、共生の検討を進めるため、様々な技術を持った多くの企業が存在する日本最大の都市である東京を選びました。思い出深い学生生活を過ごした街でもあり、土地勘があったことも東京を選ぶ後押しとなりました。
ビジネスコンシェルジュ東京を利用した感想
ビジネスコンシェルジュ東京などのビジネス全般のサポートや誘致プログラムなど、一つ一つ思い出せないほど、東京都からは日本を訪れる前から継続的に支援を受けてきました。
海外企業が日本に進出する際、限られた情報網のなか、自社でマーケットのリサーチをするのは非常に難しいことです。東京都のサポートで、現地のマーケットの情報を事前に掴めたのは、日本と私たちの距離を近づける意味で、重要な一歩になったと思います。
立地して3年以上たった今でも、そのサポートは途切れていません。現在は東京都のパートナーシップ支援事業で、日本企業とのマッチングサポートを受けている真っ最中です。COVID-19の影響が色濃い状況の中ですが、それでもマッチングの結果、2、3社の企業と具体的な話が進んでいます。
今後のビジネス展開
2017年にNextDrive 株式会社を設立したときは、日本での社員は自分1人だったのを覚えています。今では20人にまで成長することができました。
海外から進出してきて、日本の企業さんと関係を作っていくには時間がかかりますが、一度できた関係を大切にしてくれるのも、日本の企業文化の大きな魅力です。
現在は日本で知り合ったハウスメーカーさんと、オーストラリアへの進出を、スマートハウスソリューションを提供する形で、二人三脚で行っています。
日本のパートナー企業さんとの協業は、日本だけのことではなく、さらに大きな世界へ一緒に進出するために何よりも大事なことだと思っています。これからも日本のパートナー企業さんと一緒になって、成長していきたいですね。