企業誘致案件(2023年度)
2023年度の外国企業誘致の取組実績は以下のとおりです
※以下の企業情報は公開が可能になった時点で順次掲載しています。(拠点設立企業の進出エリアは拠点設立時のものです。)
①第4次産業革命関連企業
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bitsensing Inc.
- 拠点の種類
- R&D拠点
- 進出エリア
- アジアヘッドクォーター特区内
- 設立時期
- 2022年12月(予定)
- 拠点の事業概要
- bitsensing 社は、最先端のレーダー技術やAI技術を用いたレーダーソリューションを開発。複数人の存在感知及び、特定個人の睡眠分析・疾病予測機能(認知症・睡眠時無呼吸症候群・周期性運動障害等)を持った非接触型の見守りセンサーを介護施設や病院等に提供。今後は、一般顧客向けにも製品を展開予定。
bitsensing社の製品は、健康管理や介護が必要であり、常時の監視が求められる人々の見守りや健康、睡眠に関連する課題の改善に貢献し、更に、社会全体の健康状態の向上にも貢献しうる。
- 企業URL
- https://bitsensing.com/(※英語サイト)
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IronYun Inc.
- 拠点の種類
- R&D拠点
- 進出エリア
- アジアヘッドクォーター特区内
- 設立時期
- 2025年3月(予定)
- 拠点の事業概要
- IronYun 社は、監視カメラが捉えた映像をAIで画像分析するソフトウェアを40か国以上に提供しており、交通、製造、医療、小売業界等、幅広い顧客に導入実績がある。30以上の画像分析機能を一つのプラットフォームに統合していることが強みであり、IronYun Inc. の商品の導入のみで、幅広い用途に実用可能。 IronYun社のサービスは、セキュリティー用途における警備業務の人手不足解消や、非セキュリティー用途におけるマーケティングの精度向上に貢献しうる。
- 企業URL
- https://www.ironyun.com/(※英語サイト)
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MICA ARTIFICIAL INTELLIGENCE LTD
- 拠点の種類
- R&D拠点
- 進出エリア
- アジアヘッドクォーター特区内
- 設立時期
- 2024年10月(予定)
- 拠点の事業概要
- MICA ARTIFICIAL INTELLIGENCE社は、乳がん検診におけるマンモグラフィ検査(X線を用いたスクリーニング検査の一種)の画像を、AIで解析するソフトウェアを開発・提供している。
MICA ARTIFICIAL INTELLIFENCE社は、世界で唯一、造影マンモグラフィ検査(CEM:ヨウ素系の造影剤を使用して行う検査、又はACEM:造影剤を使用しない人工的なCEM)を対象としたAI画像処理プラットフォームを開発しているほか、通常のマンモグラフィ検査によって撮影された画像についても、AI技術により画像のコントラストを高め、異常所見を発見し易くすることにより、医師による読影を補助することを可能としている。
4~6割の女性が高濃度乳腺(乳腺組織がよく発達した体質であり、X線画像が不鮮明になりやすい)の体質を持つと考えられている日本において、同社の技術が、検査精度の向上や生体検査の検査数の削減等に寄与することが期待される。
- 企業URL
- https://micamedic.com/(※英語サイト)
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Moeco IOT INC
- 拠点の種類
- R&D拠点
- 進出エリア
- アジアヘッドクォーター特区内
- 設立時期
- 2024年12月(予定)
- 拠点の事業概要
- Moeco IOT社は、積荷や貨物をリアルタイムにモニタリングすることが可能なデジタルソリューションを提供。ユーザーフレンドリーなSaaSプラットフォームと非侵襲的であるIoTステッカーを組み合わせ、輸送される箱、パレット、コンテナーの位置や温度、湿度、振動等のデータを取得。このソリューションを用いることで、製造業や荷物の受取人の品質管理業務にかかる人的リソースのコストや保険の費用を削減可能。また、製品のライフサイクルの情報を収集することが可能になる。
Moeco IOT 社の製品を導入することで、物流業におけるサービスの質向上や配送プロセスの効率化が期待される。
- 企業URL
- https://moeco.io/(※英語サイト)
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Qritive Pte. Ltd.
- 拠点の種類
- R&D拠点
- 進出エリア
- アジアヘッドクォーター特区内
- 設立時期
- 2025年1月(予定)
- 拠点の事業概要
- Qritive社は、病理検査*1を行う病理医向けに、デジタル化された標本画像の管理及び分析を支援するAIソリューションを開発・提供。Qritive社の製品は高い精度で腫瘍の悪性・良性を判別可能であり、AIモジュールによって、標本画像全体を包括的にスクリーニングし、異なる身体組織(大腸、前立腺、乳房など)にまたがる疾患の存在を同定することが可能なほか、異常所見のグレーディング*2にも対応。
Qritive社の製品の導入により、がん検査が正確かつ効率的に実施され、病理診断の時間・経費を削減できることが期待されている。
*1 病理検査:細胞等を採取し観察する検査、がんの診断に用いられる
*2グレーディング:個々の腫瘍がどの程度悪化しているかの分析。
- 企業URL
- https://qritive.com/(※英語サイト)
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QSTC INC
- 拠点の種類
- R&D拠点
- 進出エリア
- アジアヘッドクォーター特区内
- 設立時期
- 2024年10月(予定)
- 拠点の事業概要
- QSTC社は、商業向けの小型通信衛星及び衛星関連機器、地表観測のためのリモートセンシングシステム、衛星の推進システム、ロケットエンジン、軌道飛行を行う無人宇宙船など、広範な分野の宇宙工学ソリューションを開発・提供している。また、このようなハードウェアの開発のみならず、ビッグデータやAI技術を活用したデータサイエンスに係るサービスも提供しており、これらを通じて、宇宙関連分野の課題解決に取り組んでいる。
- 企業URL
- https://www.qstc.space/(※英語サイト)
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Reaction Analytics Inc.
- 拠点の種類
- R&D拠点
- 進出エリア
- 渋谷駅周辺地域
- 設立時期
- 2024年12月(予定)
- 拠点の事業概要
- Reaction Analytics社は、製薬会社や化学薬品製造会社に対し、新薬開発における成分の解析を自動化する実験装置、及び、実験結果の解析ソフトウェアを提供している。顧客が同社のサービスを用いることで、新薬開発の実験における試料調整・実験・データの取得・整形・結合・分析・データレポート作成の一連のフローを統合可能。
従来は、手作業で行う必要があったフローを自動化することが可能となる同社の製品は、製薬の実験を効率的に進めることに貢献し、研究者の負担軽減に寄与。
- 企業URL
- https://ichemexplorer.com/(※英語サイト)
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RGo Robotics, Inc.
- 拠点の種類
- R&D拠点
- 進出エリア
- アジアヘッドクォーター特区内
- 設立時期
- 2025年1月(予定)
- 拠点の事業概要
- RGo Robotics社は、自走型ロボット等が視覚的に周囲の環境を把握し、人間のように自律的に動作することを可能にする人工知覚技術を開発・提供している。
同社が開発している「Perception Engine」システムは、AMR(自律走行搬送ロボット)によるラストマイルデリバリーやファクトリーオートメーション、サービスロボットの自動走行、産業機械(フォークリフト、芝刈り機など)の運転支援など、広範な用途で使用することが可能であり、幅広い産業において業務の省人化や自動化を支援することができる。また、「Perception Engine」は、ロボット等のメーカーを問わず導入することが可能である。
RGo Robotics社は、R&D拠点として、東京に「アシア・パシフィック地域 開発・カスタマーサポートセンター」を設置予定である。
- 企業URL
- https://www.rgorobotics.ai/(※英語サイト)
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Running Tide Technologies, Inc
- 拠点の種類
- R&D拠点
- 進出エリア
- アジアヘッドクォーター特区内
- 設立時期
- 2025年1月(予定)
- 拠点の事業概要
- Running Tide Technologies社は、海洋環境および大気中の二酸化炭素を削減する事業を行い、この事業により得たカーボンクレジットを企業へ販売。バイオマスを石灰岩などの炭酸塩で固めたカーボンブイに藻類を付着させ、沖合に浮かべる。その後、ブイが十分な海水を吸収し、藻類とともに海底に沈むことで炭素を固定化し、二酸化炭素の除去を実現している。また、カーボンブイに装着されているIoTは、二酸化炭素の除去量を正確に測ることが可能であるほか、海洋環境の分析促進にも寄与する。
Running Tide Technologies社は、カーボンニュートラルの社会の実現や海洋環境の改善に寄与しうる。
- 企業URL
- https://www.runningtide.com/(※英語サイト)
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Saccade Analytics Inc.
- 拠点の種類
- R&D拠点
- 進出エリア
- アジアヘッドクォーター特区内
- 設立時期
- 2024年6月(予定)
- 拠点の事業概要
- Saccade Analytics社は、VRゴーグルを⽤いて前庭(平衡感覚に関わる器官)や眼球運動の異常を検査する、VOMS(Vestibular Oculomotor Motor Screening)を行うソフトウェア「NeuroFlex®」を開発・提供している。
「NeuroFlex®」を通じてVOMSデータを医療従事者に提供することにより、脳震盪をはじめとした神経疾患の診断や、外傷性脳損傷から回復するためのリハビリテーションを簡易に行うことが可能となる。特に、リハビリテーション機能は、世界で販売されている類似のVRゴーグル医療機器においても⾒られない特徴である。
また、Saccade Analytics社は、軽度認知障害や神経発達障害に関する研究も行っており、将来的には、ブレインヘルスに係る活動を包括的に⽀援することを⽬指している。
- 企業URL
- https://www.neuroflex.io/(※英語サイト)
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WiTricity Corporation
- 拠点の種類
- R&D拠点
- 進出エリア
- 東京都心・臨海地域
- 設立時期
- 2024年6月(予定)
- 拠点の事業概要
- WiTricity社は、特許を有する磁気共鳴技術に基づき、電気自動車のワイヤレス充電技術を開発、およびその装置を設計・製造。WiTricity社が提供するワイヤレス充電装置は、プラグイン式と比較し、簡易かつ耐久性に優れている特徴がある。ワイヤレス充電の方式としては、独自の技術で電力伝送効率と伝送距離を革新的にアップグレードさせた磁気共鳴方式を採用。
EV利用者は、WiTricity社のワイヤレス充電を利用することで、駐車するだけで充電が可能となり、より利便性の高い充電のための環境を享受できる。また、V1G(電力会社の送電網からEVを充電する方向の送電)だけでなく、V2G(Vehicle-to-Grid、EVに蓄電された電力を送電網に戻す方向の送電)の制御を可能とする自動双方向充電技術により、電力需給バランス維持や系統安定化を必要とする社会インフラの構築に貢献することが可能となる。
- 企業URL
- https://witricity.com/(※英語サイト)
②金融系外国企業
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Capstone Investment Advisors, LLC
- 拠点の種類
- 販売拠点
- 進出エリア
- 東京都内
- 設立時期
- 2024年9月
- 拠点の事業概要
- Capstone Investment Advisors, LLC は、デリバティブの専門知識とボラティリティに対する深い理解を持つグローバルなオルタナティブ投資運用会社です。キャップストーンは、この専門知識を駆使して、投資家の皆様に無相関のリターンとカスタマイズされたリスク・プロファイルを提供するよう努めています。運用資産は約115億ドル[1]、従業員数は284名[2]で、2007年に設立され、ニューヨークに本社を置き、ロンドン、アムステルダム、スタンフォード、ボストン、ロサンゼルス、香港、ミラノに拠点を置いています。設立以来、さまざまな市場環境を通じて、従業員基盤、テクノロジー、リスク管理インフラを開発・拡大してきました。
80を超える機関投資家[2]、そのうち90%以上が北米、欧州、アジア、オーストラリアを拠点とする公的・私的年金基金、寄付財団、財団の投資ファンドの受託者としての役割を担っています。
東京拠点では、適格投資家向け投資運用業を行なう金融商品取引業者として日本の投資家に運用サービスを提供する予定です。
[1]2024年1月1日現在の推定値。
[2]2023年12月末時点。
- 企業URL
- https://www.capstoneco.com/(※英語サイト)
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Lydia.ai
- 拠点の種類
- 販売、オペレーション、およびカスタマー/ビジネスサポート拠点
- 進出エリア
- 東京都内(アジアヘッドクウォーター特区内)
- 設立時期
- 2024年3月
- 拠点の事業概要
- Lydia AIは、次の10億人の健康と繁栄を守ることを使命とする応用人工知能会社です。同社は、ビジネスが顧客の金融ポートフォリオをパーソナライズされた組み込み金融商品を通じて向上させることを可能にするデジタルリスクスコアリングエンジンを提供しています。Lydia AIは、デジタル代替データを使用して正確なダイナミックリスク予測を行い、それをパーソナライズしアンダーライティングを自動化するために使用します。トロント大学で創立されたLydia AIは、カナダ政府、Information Venture Partners、および500 Globalを含む著名な投資家からのバックアップを受けています。また、東京の子会社を通じて日本市場でのオペレーションを拡大し、デジタル金融の普及を加速しています。この拠点は、日本全国の金融機関へのリーチを広げ、地域に根差したカスタマイズソリューションを提供することで、デジタル金融の進化を促進しています。
- 企業URL
- https://lydia.ai/(※英語サイト)
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Mind Foundry
- 拠点の種類
- セールス及び顧客サポート
- 進出エリア
- 東京都内
- 拠点の事業概要
- Mind Foundryは、2016年にStephen Roberts教授とMichael Osborne教授によって、オックスフォード大学の研究所から発足した最先端AI技術開発企業。英国オックスフォードを拠点として、音声記録からマラリアを媒介する蚊を検知するといった、ハイステークス分野(意思決定が人々の生命や人間社会に影響を及ぼす領域)に重点を置いて活動をしている。Mind FoundryはMS&AD社やトヨタ社と協業を行っており、現在東京での事業拡大を図っている。イノベーションと戦略的パートナシップを基盤に、Mind Foundryは様々な業界へ変革をもたらす体制を構築している。
- 企業URL
- https://www.mindfoundry.ai/(※英語サイト)